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【トピックス】児童養護施設「一陽」の挑戦-越前市公共Sユニオン

児童養護施設の小規模化―家庭の環境を実現「一陽」

              (8月1日付「産経新聞」ゆうゆうLifeより)

 

 


 社会には虐待や事故、病気などさまざまな事情で家庭で暮らせない子どもたちがたくさんいます。こうした子どもたちが暮らす児童養護施設。

 福井県越前市にある「一陽」には、自治労の仲間である児童指導員、調理員、心理士などの職員がいます。

(組合名:越前市公共サービスユニオン、執行委員長:馬場江利香、組合員数:30名)。

 

 

 去る6月22日、鯖江市「嚮陽(きょうよう)会館」にて「自治労福井県本部第2回福祉自治研集会」が開催され、産経新聞社の佐藤好美氏(文化部社会保障班編集委員)をお招きし、「介護」をテーマにご講演をいただきました。

 講演の中で佐藤氏は、『地域はつくるもの』というある先生の言葉を引用され、「地域性がどうこう言ったりするのではなく、変えていく、地域をつくっていくことが大事。」と話されました。

 (関連記事はこちら →  市民とともに介護保険について学ぶ-福祉自治研集会(その2)

 

 

 

 

 講演後、佐藤氏の希望により、福井県内で先進的な取り組みを行っている事業所として、前述の「一陽」を訪問されました。介護・医療・年金などの社会保障分野を長年取材されてきた佐藤氏ですが、児童養護施設の取材は初めてとのこと。

 一昨年、国は「小規模ケアへの移行」を原則化しました。しかし、「一陽」では、子どもたちに家庭的な環境を提供したいとの思いから、職員が一念発起、(国の原則化よりも)一足早く自分たちが理想とする「小規模ケア(小舎制・家庭的養護)」を実現しました。また、「子育て」を地域社会全体で担っていくべく「市民活動の拠点」としても活動しています。まさに『地域はつくるもの』を実践しているのです。児童養護施設「一陽」の挑戦は、全国的にも先進的な取り組みとして、今もなお、注目を集めています。

佐藤氏は、この取材を通して、日夜奮闘している私たち自治労の仲間「一陽」の取り組みと、児童養護施設の抱える「社会的養護の充実」や「職員の最低配置基準」などの課題を産経新聞の記事として紹介されました。

(記事はこちら → MSN産経ニュース2013年8月1日

 

 

★児童養護施設「一陽」 名称の由来(当施設ホームページより)

 施設名「一陽」は、越前自立支援協会に設置された新施設検討委員会(委員13名で構成)のなかで、関係者から 寄せられた多くの候補名から選ばれました。四字熟語「一陽来復」に由来し、「冬が過ぎ、春が到来すること」、転じて「厳しさの後で幸せが訪れる」という意味です。
  また日本一明るく陽気で、まるで"陽だまり"のような児童養護施設を目指したいという役職員一同 の願いも込められています。
      


 
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