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地域と連携した福祉の輪をひろげよう!福井県福祉自治研集会

 2012年6月30日、福井市・福井県国際交流会館において「福井県福祉自治研集会」を開催しました(福井県地方自治研究センターと共催)。市民を含め、94名が参加しました。福祉の現状と課題、全国での先進的な取り組みを学びました。

 

第1部:基調講演 八王子の実践「地域の子どもは地域で育てる」

 NPO法人カモス理事長の前田信一さんを招き「つなげよう!ひろげよう!市民福祉の輪=八王子の実践から学ぶ=」と題して講演がありました。講演では、児童虐待の深刻化や家庭状況の不安定さなどにより「社会的養護」を必要としている現状について報告がありました。そのような中、前田さんは「地域の子どもは地域で育てる」を基本に地域の中に活動場所を設け、NPOカモスを運営、地域住民と専門職員、学生らと協力し合いながら支援しています。社会的養護を必要とする子どもたちに、安全で安心な居場所の提供や各種事業を行っていることが紹介されました。

 ◆社会的養護…保護者の適切な養育を受けられない子どもを公的責任で社会的に保護養育し、養育に困難を抱える家庭への支援を行うこと。

 

第2部:分科会

①「富士宮市がめざす福祉総合支援体制~なぜ『地域包括ケア』が必要なのか~」

 富士宮市地域報告支援センター長 土屋幸己さんを招き、地域包括ケアの取り組みを講演いただきました。富士宮市では複合的な課題に対応するため、ワンストップでの相談受理体制を整備しています。「地域包括ケア」推進には福祉全体の取り組みとしてシステムの全体像を関係者で共有、それぞれの立場で連携に向けて踏み出すことが重要だとお話がありました。

 

②「今後の福祉施設運営のあり方~岩手県社会福祉事業団の事例から~」

 岩手県社会福祉事業団事務局次長 藤田泰さんを招き、福祉施設運営の在り方について岩手県の事例を学びました。事業団の自立における課題は安定経営、人材育成、人件費削減にあり、経営には現状打破を認識し、マネジメントの見直しが重要であると話されました。取り巻く環境を強み・弱み・機会・脅威の四つに分析しその内容から経営計画を策定、推進にむけて取り組みを行っていると紹介されました。

 

 


 
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