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自分たちでつくる障がい福祉のまち-福祉自治研集会

  市民とともに

   当事者や実践者の声を起点に

 

 2014年4月12日、越前市・武生商工会館において、「第3回福井県福祉自治研集会」を開催しました。集会には、自治労県本部加盟単組からの組合員はもとより、福井県里親会前会長や病児保育事業所の代表、越前市社会福祉士会事務局長など地域で活躍する市民活動家たちも多数結集し、参加者数は総勢100名を超える集会となりました。

 

 

   本集会のメインテーマは、

    「自分たちでつくる障がい児・者福祉~Nothing about us,without us~」

 


■第1部 基調講演 「自分たちで創る障害者施策」

 基調提起は、DPI日本会議副議長として我が国の障がい者運動を牽引するとともに、自治労中央本部社会福祉評議会事務局長でもある西村正樹さんが行いました(写真左)。

 基調提起では、交通事故で車いす生活を余儀なくされたことにより可能性の否定からスタートした体験や、ソーシャルアクション(社会的運動)との出会い、自ら取り組んでこられた活動などが紹介されました。「障害者運動は人権運動であり、すべての人にあたりまえの生活を保障することが共通目的であること」、また「障害者運動と労働運動は、当事者や現場の声を起点にして実践が展開されていくという点で、非常に共通する点が多いこと」などを学びました。

 


■第2部 パネルディスカッション

      「自分たちでつくる障がい福祉の輪」 

 パネルデイスカッションでは、パネラーとして障がい者自立生活センター・コムサポートプロジェクトの吉田知栄美代表や、私たち自治労福井県本部の労働運動の大先輩であり、かつ障がい当事者青年の保護者でもある渡辺慎二さん(越前市行政管理課長)が登壇。それぞれ「障がい者自らが地域で暮らすことそのものが運動であり、“なんで?”という疑問を常に持ち続けて社会を見つめていくことが大切である。」、「行政職員の(当事者に寄り添った)“ちょっと”の頑張りや工夫、おもいやりで、地域社会は大きく変わっていく。」ことなど、実践者ならではの“あつい”発言をいただきました。

 わずか1時間強の討論会ではありましたが、コーディネーターを務めた村元宏徳県本部社福評幹事(大野市職労)の機知に富んだ進行で、地域の中における当事者の思いや、当事者と支援者がともに歩み、「福祉の輪」をつくる秘策など「当事者」と「実践者」の双方の声を引き出すたいへんおもしろい議論となり、実り多い集会となりました。



 

 

 

<自治労障労連の取り組み>

 自治労には、1981年11月(国際障害者年)に、自治体で働く障害をもつ組合員の結集軸として結成された「障害労働者全国連絡会(障労連)」があります。自らの職場である自治体への障害者雇用拡大と、働いている障害を持つ職員の労働条件改善を大きな柱として取り組みを進めています。

 2010年10月現在、18県本部で組織が結成されています(福井県本部は未結成)。


 
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